オリーブの木 品種紹介 シプレシーノ
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**シプレシーノ(Cipressino)**は、イタリア原産のオリーブ品種で、主に風よけや防風林として栽培されることが多い品種です。名前の「Cipressino」は、イタリア語で「糸杉(シプレッソ)」に由来し、その直立した樹形が糸杉に似ていることから名付けられました。この特徴的な樹形により、庭園や景観用としても非常に人気があります。
シプレシーノの特徴
- 樹形: シプレシーノは非常に直立した樹形を持ちます。まっすぐに伸びるため、スペースを節約しつつも高さを出すことができます。このため、特に狭いスペースや防風林として適しています。
- 成長スピード: 成長が比較的早く、樹形が整いやすいので、庭木として美しい景観を保つことが可能です。
- 受粉樹:シプレシーノは花粉量が多く、多品種に実を付けたい場合は近くに植えて置くと、受粉の可能性が高くなります。
果実
- 果実サイズ: 果実は中型で、オイル用としても食用としても利用できますが、主にオリーブオイル生産に向いています。
- 収穫時期: 通常、シプレシーノの果実は秋に熟し、黒くなった段階で収穫されます。
- オイルの品質: シプレシーノのオリーブオイルは、風味が豊かで、酸味と苦味のバランスが取れていると評価されています。特にイタリア料理で使用されることが多いです。
耐寒性と耐病性
- 耐寒性: シプレシーノは比較的寒さに強い品種です。氷点下の気温にもある程度耐えられるため、寒冷地でも適切な管理をすれば育てることが可能です。
- 耐病性: 病気に対しても比較的強く、オリーブの主要な病害に対する耐性があります。このため、管理が簡単で手間が少ない品種です。
栽培環境と用途
- 土壌と日照: シプレシーノは水はけの良い土壌を好み、日当たりの良い場所で最もよく育ちます。耐干性も強く、乾燥した地域でも適応します。
- 用途: シプレシーノはその樹形の美しさから、風よけや防風林としてだけでなく、庭園用の装飾木やシンボルツリーとしても人気があります。また、オリーブオイル用としても優れており、家庭用・商業用のオリーブオイル生産にも適しています。
まとめ
シプレシーノは、その特徴的な直立型の樹形と耐寒性、耐病性の強さから、景観用・防風林用として広く利用される品種です。また、オリーブオイルの生産にも適しており、多目的に利用できる非常に有用なオリーブ品種です。