オリーブ苗の植え替え(鉢)
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オリーブ苗を鉢に植え込む際の手順とポイントについてご紹介します。
1. 適切な鉢の選定
- サイズ: オリーブの苗は根がしっかりと広がる必要があるため、深さと直径が十分にある鉢を選びます。鉢を選ぶ際には現在の鉢より一回り〜二回り程度大きい鉢がおすすめです。
- 例)Lサイズの鉢 直径約30cm→33〜36cm
- Mサイズの鉢 直径約24cm→27〜30cm
- Sサイズの鉢 直径約21cm→24〜27cm
- 鉢のサイズが小さすぎると根詰まりが早くなり、大きすぎると鉢の中の水分を根が吸い取れず根腐れする恐れがありますので、適切な鉢を選びましょう。
- 苗が成長するにつれて、鉢を順次大きくしていくことも考慮します。
- 排水性: 鉢の底には十分な排水穴が必要です。水はけが悪いと根腐れの原因になるため、排水穴がある鉢を選びましょう。必要に応じて、鉢底に軽石や排水ネットを敷くと良いです。
2. 土壌の選定
- オリーブ専用の培養土: 市販のオリーブ専用の培養土を使用するか、自作する場合は、排水性と通気性が良い土壌を選びます。通常の培養土に、軽石やパーライト、バーミキュライトなどを混ぜると、適した土壌が作れます。
- pH調整: オリーブはアルカリ性の土壌を好むため、必要に応じて石灰を混ぜてpHを調整します。
3. 植え込みの手順
- 鉢底の準備: 鉢の底に軽石や排水ネットを敷き、排水性を確保します。
- 土を少し入れる: 鉢の底に少量の土を入れます。このとき、苗が植えられる高さを調整します。根が広がるスペースを確保できるように、土をしっかりと入れます。
- 苗の植え付け: 苗を鉢の中央に置き、根が自然に広がるようにします。根を無理に折り曲げないように注意しましょう。
- 土を追加する: 根を覆うように土を追加し、軽く押さえて苗が安定するようにします。土を入れすぎず、鉢の縁から2〜3cm下のラインまで土を入れると、水やり時に水がこぼれにくくなります。
- 水やり: 植え込み後、たっぷりと水を与え、土と根がしっかりと馴染むようにします。鉢底から水が流れ出るまでしっかりと与えましょう。
4. 植え込み後の管理
- 置き場所: オリーブは日光を好むため、日当たりの良い場所に置きます。少なくとも1日6時間以上の直射日光が当たる場所が理想的です。
- 水やり: 土の表面が乾いたら水を与えます。特に最初の数週間は、土が乾かないように注意が必要です。乾燥しやすい夏場は、頻繁に水やりを行いますが、過剰な水やりは避けます。
- 肥料: 成長期(春から秋)には、月に1回程度、オリーブ専用の肥料や緩効性の肥料を与えると良いです。冬は成長が緩やかになるため、肥料は控えめにします。
5. 注意点
- 根詰まりの確認: 鉢植えの場合、根詰まりを起こしやすいので、年に一度は鉢底から根が出ていないか確認し、必要に応じて植え替えを行います。
- 病害虫のチェック: 鉢植えでも病害虫の被害に遭うことがあるため、定期的に葉や茎をチェックし、異常があれば早めに対処します。
これらの手順を守ることで、オリーブ苗が鉢の中で健康に育ち、美しい緑と豊かな実りを楽しむことができます。
オリーブの植え方について – 株式会社鶴亀園 (turukame-olive.com)