オリーブオイルの作り方|家庭でもできる手順とコツ

オリーブオイルの作り方
オリーブオイルは、オリーブの実から抽出される自然由来のオイルで、料理・美容・健康に幅広く利用されています。ここでは、収穫から瓶詰めまでの全工程を、初心者にも分かりやすく解説します。
1. 収穫
- タイミング: 青い実は爽やかな風味、黒く熟した実は濃厚な味に。
- 方法: 手摘み・振り落とし・機械式など。収穫後はすぐ加工が基本です。
2. 前処理(選別と洗浄)
- 腐敗・虫食い果実を除去し、水でしっかり洗浄して土や葉を落とします。
3. 粉砕
- オリーブをペースト状に粉砕。フードプロセッサーでも代用可能。
- 最近では種を除去して滑らかさを追求する製法も。
4. マセレーション(混練)
- 温度管理された状態でペーストを撹拌。油分の分離を促します。
5. 圧搾
- 伝統法: 圧搾布で包んで搾る。
- 現代法: 遠心分離機で効率よく抽出。
6. 分離と濾過
- 抽出された液体から水分とオイルを分離し、濾過して不純物を除去。
7. 保存・瓶詰め
- 遮光瓶・缶に密封して、冷暗所で保存。酸化防止がカギです。
オリーブオイルの種類と違い
- エクストラバージン: 酸度0.8%以下の最高品質。非加熱・無化学処理。
- バージン: 酸度2%以下。風味や酸味がやや残る。
- ピュア: 精製オイルとバージンのブレンド。炒め物に◎。
- 精製: 香り控えめで調理向け。
Q&A:よくある質問
Q. 家庭でもオリーブオイルは作れますか?
A. 少量なら可能ですが、油分が少ないため大量の実と圧搾装置が必要です。
Q. 一番酸化しにくい保存方法は?
A. 遮光瓶に密封し、冷暗所(15〜20℃)で保管してください。開封後は早めに使い切りましょう。
Q. 搾りたてオイルはそのまま使える?
A. はい、濾過後であればそのまま料理や美容に使用できます。
生産者のひとこと
「オリーブは果実からオイルになるまでがとても繊細な作業。収穫から24時間以内に搾油することで香りと品質が最大限に引き出されます」
― 鶴亀園 代表 園主より