オリーブの花とは|特徴・開花期・受粉と栽培のポイントを解説

オリーブの花について
オリーブの木は春になると小さく可憐な花を咲かせます。この花こそが、やがて実をつける第一歩。ここでは、オリーブの花の特徴から開花期、受粉の仕組みまで、育成に役立つ知識をまとめました。
1. 花の特徴
- 形状と色:白~クリーム色の小さな4枚花弁で、繊細な見た目が特徴です。
- 花序:「総状花序」と呼ばれる構造で、一つの枝に約10〜40輪の花がつきます。
- 香り:甘く控えめな香りを持ちますが、目立つほど強くはありません。
2. 開花期
- 季節:地域や品種により異なりますが、多くは4月~6月に開花します。
- 気候条件:温暖で乾燥した気候が最適。冷え込みや高湿度は開花に不利です。
3. 受粉のしくみ
- 受粉方法:主に風媒花(風によって受粉)ですが、一部は虫媒花でもあります。
- 自家受粉と他家受粉:多くの品種は自家受粉可能ですが、他品種を近くに植えることで受粉成功率・実の収量がアップします。
- 受粉成功の条件:晴天・乾燥した日が最適。湿度が高いと花粉がうまく飛ばず、受粉しづらくなります。
4. 花の役割と落花
- 実の形成:受粉に成功すると、花の中心部が肥大化して実になります。
- 落花:すべての花が実になるわけではなく、未受粉や環境不良の花は自然に落ちます。
5. 花付きに影響する管理方法
- 施肥:開花前のカリ・リン酸を含む肥料が有効。栄養バランスが重要です。
- 剪定:適切な剪定で日当たりと風通しを改善すると花付きが向上します。
Q&A:よくある質問
Q. オリーブの花が咲かないのはなぜ?
A. 光量不足・剪定不足・前年の実成り過多などが原因です。花芽形成期(前年夏)からの管理が重要です。
Q. 咲いたのに実がつかないのは?
A. 受粉がうまくいっていない可能性があります。他品種との混植や人工受粉も検討しましょう。